登場人物ーS中学校1年B組
告白情報
- 渡辺 修哉(わたなべ しゅうや)
- 演 - 西井幸人
「少年A」として森口に告白される。成績優秀の優等生で、一学期の中間テストの総合点で1位。アダルトビデオのモザイクを90%消して男子に回すといったことをし、クラスメート達に一目置かれていた。傲慢で自己愛と自己顕示欲が強く、ある程度優秀な人間を除いたすべての人間を見下す歪んだ性格。第五章『信奉者』の語り部。当初は森口に対して好印象を持っていたが自分の発明品が評価されず彼女のことも馬鹿にするようになる。
幼い頃から母親に電子工学などをしこまれた。両親が離婚していて、現在は父親の元で暮らしている。祖母の家を「研究所」にし、様々な発明品を作って『天才博士研究所』というサイトで発表しており、その発明品のうちの1つ、森口には批判されたがファスナーに触ると電流が走る「びっくり財布」を防犯グッズとして改良したものが全国大会で特別賞を受賞した。
しかし、ネット上でルナシーと名乗る13歳の少女が家族全員を毒殺するルナシー事件の影に隠れてしまい落胆。やがて「注目を浴びるには、悪いことをすればいい」「僕なら殺すアイテムも自分で作り出すことができる」という理由で殺人を計画するようになる。
そして同級生の証人とした下村直樹と共に森口悠子の娘である愛美を「わたうさちゃんポシェット」に偽装しパワーアップさせた「びっくり財布」で気絶させ、殺害したと思い込んでいた。実際には感電程度で死んでおらず、後に直樹が故意にプールに投げ込んで殺害した。
森口の告白後は美月を除くクラス全員から遊び半分の悪意、もしくは本気の軽蔑や憎悪を受け、陰惨なイジメを受ける。後にイジメに巻き込まれた美月に好意を寄せ、付きあうようになる。発明の才能は森口も認めるほどであるものの、他人の役に立つ発明には興味がない。
実は「注目を浴びたい」相手とは、家を出て行った母親であり、幼少期に母親から児童虐待を受けていたが、反して彼自身は「母親の迷惑になるぐらいなら死んでしまいたい」と言うように、母親に異様なほど執着しており、歪んだ考えで母親を正当化していた。父親と義理の母親とも一時期は仲良く暮らしていたが、弟が生まれたことにより自分の部屋が弟のものになり、商品の倉庫として使われている祖母の家に移されて疎外感を受ける。
森口がHIV患者の血液入りの牛乳を飲ませたと言った後も「病気で死ぬ運命の自分なら、きっと母親も振り向いてくれる」という理由でそのことを喜び、自身が陰性と知ると落胆し、半ば八つ当たりに近い形で自分を虐げたクラスメート達に逆襲した。
美月が今でも下村を初恋の相手として気にしていると知ると「自分は下村と同系列に扱われている」という理由をつけて彼女を馬鹿にするが、反対に彼女に「マザコン」と罵られたことと、「ママはあんたを見捨てている」という発言に激怒し、発作的に彼女を絞殺してしまう。
美月に言われたのがきっかけで母親の勤務先に赴き、そこで初めて母親が自分など気にも留めていず、己より優秀な男と結婚し子どもまで授かっていることに気付き絶望。ショックから美月が持っていた薬を原料に携帯電話の振動をスイッチとし、自ら発明した一定温度では爆発しない安全装置も備えた「遠隔操作式爆弾」を製造し、全校集会で多くの生徒を巻き込み自爆しようとするが、そのことによって森口の冷酷な罠に堕ちていく。
- 下村 直樹(しもむら なおき)
- 演 - 藤原薫
「少年B」として森口に告白された渡辺の共犯者。元テニス部。第四章『求道者』の語り部。
母と姉が2人いる一見平凡ながら幸せな家庭に育ち、クラスメート達の間でも人懐っこく穏やかな人物と見られていた。裏では叔父のように優秀であることを求める母親に対していつも「期待を裏切っている子供」だと劣等感を持っているため、後ろ向きで卑屈な傾向があり、自分に都合が悪いことに対してのとらえ方が非常に曲がっている。母親は取り柄のない彼を「優しい」と思い込むことで自分の理想を彼に託そうとしていたが、本人はそれに気付いており、それをとても嫌がっていた。
周囲に不満を抱き、ノートに「死ね」と殴り書きしているところを渡辺に見られ、犯行に誘われる。彼は渡辺と友達になりたいと思っていたが、渡辺自身は彼のことを「能無しの癖にプライドだけは高い」と思っており、激しく嫌っていた。
森口の告白後は、クラスメイトに制裁されるのを怖れ、2年から不登校かつ引きこもりになった。
実は、愛美を故意に直接殺害した犯人であった。森口やクラスメイトも故意に殺人を起こしたとは気づかれていない(渡辺は事件後の彼の態度から、故意に殺人を犯したのではと推測していた)。渡辺が電気ショックで気絶させた後「人間の失敗作だよ」と罵られたことから故意に殺害し、渡辺が成功できなかった殺人を成功させ、一時期、優越感に浸っていた。
森口に復讐を告白され、エイズ患者の血液を飲んでしまったことに気付くと「家族に感染しないように」潔癖症の「自分が生きている証を認識するため」不潔症になる。しかし母親が自分の髪を切ったことから「自分は死んだようなものだ」と思い込み、コンビニの食品に自分の血を撒いて無関係の人を巻き込もうとする。更に愛美を故意に殺害したことを母親に告白したことが原因で母親に殺害されそうになるが、母親が放った言葉が渡辺への劣等感を刺激し、逆に母親が持っていた包丁で母親を刺し、階段の下に突き落としてしまう。
母親を殺害した後は警察に確保され、施設に送られる。精神的ショックによって自分が何者かということさえもわからなくなり、過去の記憶を自分のものと思えず、延々フラッシュバックする記憶の中に映る自分を「馬鹿な少年」と思っている。
- 北原 美月(きたはら みづき)
- 演 - 橋本愛
クラス委員長。一学期の中間テストの総合点では上位2位を取得した成績優秀の優等生だが、成績が優秀な故にクラスからは少し孤立している。友達はいない。親からも、作品中には直接的には出てこないがぞんざいに扱われている。バドミントン部。あだ名はミヅホ(「美月のアホ」の略)。第二章『殉教者』の語り部。
下村とは幼馴染で、家も近所。下村が不登校になった後、ウェルテルと共に下村の家へノートなどを届ける役目を担うことになる。かつては下村に好意を抱いていたが、渡辺との接触で心移りした。渡辺を制裁していることに快楽を覚えている一部のクラスメイトから、直接手を出さないことへのいらだちにより被害を受けてしまう。
家族を毒殺したルナシーに憧れ、毒薬などを集めている(実際にルナシー事件が起こった時も同じ薬品を所持していたと語っている)。ルナシーはもう一人の自分だと思っている。
ウェルテルを憎んでおり、下村が母親を殺害したのはウェルテルのせいだと警察に告発した。しかし、渡辺を「マザコン」と罵ったことが渡辺の逆鱗に触れて、扼殺されてしまう。
- 星野 祐介(ほしの ゆうすけ)
- 演 - 一井直樹
副委員長でクラスのリーダー。森口に好意をもっている。一学期の中間テストの総合点では上位3位を取得した。野球部のエースで四番、県の新人戦ではベスト4に昇りつめた。
愛美の遺体の第一発見者。愛美がプールに来て犬のムクに給食のパンをあげていたのを知っていて、愛美を死なせてしまったという罪悪感から渡辺に憎悪を抱き、最初に渡辺に向かって牛乳パックを投げつけて、更に自分に好意を寄せている綾香を利用し後押しさせ、渡辺に対する制裁を下した。しかし、渡辺からの制裁に対する逆制裁を受け、虚しくもそれは長くは続かなかった。
- 孝弘(たかひろ)(映画内では、前川 優真(まえがわ ゆま))
- 演 - 井之脇海
ノリが軽い性格。森口の事件を面白がり、遊び半分で渡辺をイジメるが、血液を頬に付着させられあっさりと反撃される。綾香に気があり、渡部への制裁に参加した。
渡辺へのイジメをウェルテルが告白している最中、携帯を切り忘れてウェルテルに理不尽なまでに説教される。
- 土田 綾香(つちだ あやか)
- 演 - 三吉彩花
皆からは、アヤ、綾香と呼ばれている。女子グループの中心。サディズム性向旺盛な女子。星野に気がある。美月の古傷であるミズホというあだ名を掘り返した。
星野に気に入られるためにイジメの表の主犯格になるがそれとは関係なしに徐々に制裁を下すことが快感になり美月にまで手を下す。しかし、修哉からの逆制裁により制裁は終わってしまう。
- 松川 早紀(まつかわ さき) / 内藤 由香里(ないとう ゆかり)
- 演 - 野本ほたる / 山谷花純
美術部員で、愛美と仲良しの二人組。星野と共に愛美の死体を目撃する。
当初は渡辺へのいじめに関わらなかったものの、何者かから「修哉に天罰を! 制裁ポイントを集めろ!」というメールがクラス全員に送られる事件をきっかけに、いじめに参加する。
愛美のことを本当に可愛がっており、森口が行った最初の告白中に「おねえちゃんたちに、まなみちゃんってわたうさちゃんみたいっていわれたよ」という愛美の内緒話を聞いた時は涙した。
- 佐々木 真樹(ささき まき)
- 演 - 栗城亜衣
綾香の召使い的存在で、いつも綾香の顔色をうかがって気に入られるように行動している。森口の告白の後は、綾香に引き連れられるまま渡辺へのイジメに参加する。
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