登場人物 大人達
告白情報
- 寺田 良輝(てらだ よしき)
- 演 - 岡田将生
2年B組の担任になった新米熱血数学教師。M中学校の出身で、担任だった桜宮正義に心酔している。学生時代から桜宮のようになろうと彼が少年時代にしてきた不良行為を真似するなどしていた。生徒に自身の学生時代からのあだ名「ウェルテル」と呼ばれたがる。
生徒のことを親身になって考えているような行動を取るが、実は相手を考えながらも自分の行動を抑えられず、生徒を思いやる自分に自己陶酔したがる人物で、周りが自分の思い通りにならない時には不機嫌になる。B組の生徒全員に何者かから「B組内での告白を外にもらしたヤツは少年Cとみなす」というメールが届いたこともあり、ただ一人クラスで起こる事件の真実を知らなかった。桜宮の葬儀で森口に接触され、愚かな性格を逆手に取られて利用された(森口は彼に指導方法を提案するフリをして下村を貶め、また、クラスの情報を仕入れていた)。
森口とは反対に生徒一人一人の働きに鈍感で、悪い意味で全員を平等に扱おうとし、そのことに対する苛立ちがいじめが発生したもう一つの原因と美月は分析していた。下村の母親には信頼されていたが、無自覚に彼女と下村を追い詰める行動をしてしまい「バカ教師」と呼ばれ嫌悪されるようになる。下村が母親を殺害した時の警察からの取調べで、同席していた美月に「直くんを追い詰めたのは、良輝先生です」と糾弾される。
- 戸倉(とくら)
- 演 - 高橋努
S中学校のテニス部顧問。体育教師。厳しいが生徒のことを一人一人よく観察しており、元テニス部員だった下村に「人の目ばかり気にするな」と注意する場面もあった。下村が交番に保護されていた際、同性の職員が迎えに行くという規則にしたがって、担任ではない彼が来たことで下村に逆恨みされ、一度は渡辺との殺人計画のターゲットにされかけた。
- 直樹の母親
- 演 - 木村佳乃
直樹の母親(作中では名前は明らかにされていないが、映画内では「下村 優子」)。三人の子供を持つ専業主婦。第三章『慈愛者』の実質上の語り部。
早くに命を亡くした両親を「完璧な親」と尊敬しており、自らも親としてそのような家庭を築こうとする。清く正しく生きることこそ幸せだと信じて疑わず、息子を異常なまでに溺愛している一方で、優秀な自分の弟(息子にとっては叔父)と彼を比べる、暴力的な作品を見ることを禁止するなど自分の考えを押しつけている。
中学一年の頃の担任である森口に対してなにかにつけてクレームをし続けた挙句、家に訪れて「下村君に娘を殺された」と訴え出る森口を一方的に罵倒し、息子が不登校になったのは森口による告白が原因であると学校に訴え出るだけでなく、事件の発生原因自体を森口の責任であるとして「そもそも職場に不用意に娘なんか連れてくるからこの事件が起きた」と持論を展開する、所謂モンスターペアレント。
昔から嫌いだった森口を憎んでいるが、森口の娘・愛美の悲劇には一貫して同情的だった。
直樹が引きこもった後はそれでも息子が立ち直ることを信じて行動してきたが、直樹が森口にHIV入りの牛乳を飲まされたこと、愛美を故意に殺害したことを知ると、「もはや息子は、人の心をなくしてしまった」と感じ、警察にいこうとする直樹と無理心中をしようとするが、この時に交わした会話によって激怒した直樹に包丁を奪われて殺害される。息子の本質と最後まで向きあうことはなかったが、無理心中の際には「息子が人を殺したのは自分のせい」と気付いた。
- 下村 義彦(しもむら よしひこ)
- 直樹の父親。家庭内での異変に気づいていながらもそれを見過ごしていた。森口が下村家に訪れた後、妻から事件のことを賠償金を支払うために聞かされ「警察に報告した方がいい」と言うが激昂した妻から強硬に断られてしまう。同じ家に住んでいたにもかかわらず、息子が不登校になっていたことを知らなかった。映画では写真のみ登場。
- 下村 聖美(しもむら きよみ)
- 映画には未登場。
第三章『慈愛者』に唯一出てくる人物で直樹の姉の一人。東京の大学に通う大学二年生で、直樹がひきこもりになってしまったころには東京の大学に行っていた。母親が抱いていた理想の家とは違っていて「下村家は冴えない」と語るものの、母親のためにも弟の犯した罪を正当防衛としようとする。直樹がいる少年院にも顔を出した。
下村 真理子(しもむら まりこ)
直樹の一番上の姉。既婚者であり妊娠中だったが、事件のショックが元で流産しかけた為に入院している。映画では大学生であり、写真でのみ登場。
- 八坂(やさか)
- 演 - 黒田育世
K大学の准教授。大学院在学中に修哉の妊娠がきっかけで結婚し、課題を残したまま博士課程を修了させた。己の無念を晴らすべくして息子に電子工学を学ばせるが、その過程で研究に関係するものを発見し夫に内緒でアメリカの学会に論文を提出。それが高い評価を得て、大学へ戻るよう勧められたが修哉がいたために申し出を断る羽目になる。このことが引き金になり「あんたさえいなければ」と息子に暴力を振るうようになり遂には家を出て、そのまま離婚した。その後は瀬口教授と結婚し、新しい子供を授かる。後に勤務先に来た修哉がその事実を知り、それが夫である瀬口の耳に伝わったにもかかわらず、修哉のことを「己の栄達を妨げた邪魔者」として見捨てており、連絡ひとつよこそうともしなかった。これが修哉を絶望させる決定的な事態となったことから、森口の罠に利用される。
- 修哉の父親
- 演 - 新井浩文
修哉の父親。電気店を経営している自営業者。妻の虐待に気付き、離婚を決意する。修哉は彼のことを嫌いではないもののあからさまに馬鹿と呼ぶなど見下しており、更に再婚後は彼よりも次男の誕生に目を向けていたことから彼の反社会性を増長させることとなる。
- 渡辺 美由紀(わたなべ みゆき)
- 演 - 山田キヌヲ
修哉の継母。修哉の父親の中学時代の同級生で、前妻との離婚後にすぐ再婚する。一般常識に疎いところがあり、修哉は父親と同様に「馬鹿」扱いしていたが、一方では家事を積極的に手伝うなど好意的に見ていた部分もあった。しかし自らが産んだ息子が誕生すると、夫と相談して修哉を祖母の実家に移すなど、彼のことを半ば邪魔者のように扱い、修哉の異常性に気付いた森口が修哉に気を付けるように要請しても、無関係を主張して聞き入れなかった。2月頃になると以前と同様修哉を家族として扱うが既に手遅れで、彼は同級生の下村と共に森口の娘である愛美を殺害していた。
- 瀬口 喜和(せぐち よしかず)
- 演 - 鈴木惣一朗
K大学の教授。審査員を務めていた全国大会で修哉の「びっくり財布」を評価する。後に発明品を持ってきた修哉と再会するが、彼の母親である八坂准教授と結婚したことを嬉しそうに話したところ、彼が八坂准教授の息子であることに気付く。母親が結婚したことにショックを受けた修哉は、瀬口の元を離れていく。そして、瀬口自身は森口の罠に巻き込まれることになる。
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